コンサルティング・ミッション

ワイズエッジが支援し貢献を行う対象は、「企業」という組織ではなく、「経営者」という人です。

コンサルティングによって課題を解決し、成長を支援する対象は「企業」であるという専門家が多いのが実情です。

大企業あるいは上場企業の場合は、この姿勢でコンサルティングにあたるべきですが、資本と経営が一体不可分である中小・中堅企業の場合は、経営者という人に焦点を定めることが必要だと考えています。

新たな価値を創造したり、因習を破壊して未知の市場を発見するのは、大志を抱き情熱にたぎる人です。企業とは、そういう人を支える器なのです。

したがって、コンサルティングにおいては、事実や情報を基礎とした合理的な手法を最重視しますが、最終的に実現したいことは、企業の損益計算書や貸借対照表の改善ではありません。

経営者が胸に秘めた濃密な思いや、希求する人生そのものの実現に伴走者として邁進します。

ワイズエッジが行う支援は、表層的な問題に対する対処療法を行うこと目指すのではなく、内在する重症リスクを早期発見して根本的な治療を行うことを目指しています。

特定の課題に対して、3ヶ月から半年程度の期間を設定し、スペシャル・チームを起ち上げて行うプロジェクト型のコンサルティングを採用する専門家が多いのが実情です。

企業が大きな経営課題に直面し、外部のコンサルタントを活用してでも解決を図ろうとするとき、そうした状況が発生する真の原因は、些末な問いに対して正しい答を出そうと必死になり過ぎている経営者の視野狭窄にあることが多いのです。

本当は、もっと時間をかけて答を出さなければならない根源的な問いがあるにも関わらず、答を出せそうな手近な問題からつい片付けたくなる。だから、そうした枝葉末節な課題の解決をコンサルタントに期間限定のプロジェクトという形で依頼してしまうのです。

たしかに、短期間に区切られたプロジェクト型のコンサルティングの方が、経営者は依頼をしやすい。コンサルタントも仕事を始めやすい。そして、結果が出なかったときの傷も浅いのは事実です。

ただし、せいぜい数ヶ月のプロジェクトは、どうしても胃腸薬のようなものにしかなりません。胃腸の具合が悪ければ、とりあえず胃腸薬を飲んでいれば、健康維持が出来ている気になります。しかし、なぜ最近よく胸やけや胃もたれがするのか、その根本的な原因を知ることこそが、経営者に求められる職責のはずです。

そのためには、人間ドックを受診して、身体のフルスキャンをする必要があります。胃がんになっているのに、胃腸薬を飲んでいるだけでは、決して完治することはありません。

ワイズエッジのコンサルティングの成果とは、単なるソリューションの提言や実行のプロセス管理ではなく、戦略の実行を支援し現場に具体的に落とし込むことです。

これまで、コンサルタントの主な役割は、戦略を立案し提言することでしたがが、これからの時代は、立案や助言するだけではなく、実行することも重要な役割と考えています。

将来に向けての戦略であり計画である限り、そこに100%はあり得ず、環境が変化したり、新たな情報が入れば修正をしていかなければなりません。

事業は毎日継続しているのですから、戦略や計画の実行と見直しは一対になっているのです。

現場に落とし込まれてはじめて戦略や計画の優れた点と反対に課題が明らかになり、実行と修正の両方があってこそ「持続的」な成長や改革に近付くことが出来るのです。

言い替えると、「あとは実行するだけの戦略や計画」は存在しません。

つまり、「正しい戦略」が存在するという前提、「計画通りにやればうまくいくはず」という起点は、もう通用しない時代なのです。

したがって、クライアントである企業の変化と成長にコミットメントする弊社は、戦略の立案で留まらず戦略の実現までを責任をもって支援しています。