1 バチンコ屋の開店前から並ぶ人々

 午前中にパチンコ屋前を通ると、開店を待ちわびる人たちが列をなしている様を目にすることが多い。

 

僕はパチンコをやらないので、その理由が分からなかったのだが、パチンコ好きの人に聞くと、「良い台をとるため」「新台で打ちたい」ということらしい。

 

 そして午前10時の開店時間が来ると、待ちわびていた人たちは店内になだれ込み、争うように席を奪い合い、昼飯を食べる時間も惜しんで小さい椅子に尻を押し込んで台に向かい続ける。

 

そのうちに、日が暮れて暗くなって来ても、席を立つこと無く居座り続けて、閉店時間を告げられて、しぶしぶと店を後にしていく。

 

気がついたら、夕飯もろくに食べていなかった。

 

たぶんパチンコにはまっている人って、こんなパターンになりがちなんではないか。

 

しかし、寝食忘れてやっていることがパチンコだと、あんまり褒められた話に聞こえない。

 

2 パチンコ屋ではなく舞台が会社だったら

しかし、舞台が会社だったらどうだろう。

 

朝、会社の通用口が開く時間のはるか前から、社員が長蛇の列を作り、扉が開くとともに、自分の席に走って行き、すぐに仕事を開始する。

 

午前中ずっと仕事をし続け、昼飯もろくにとらず、夕方になって定時をむかえると、頼まれもしないのに残業をし始め、深夜、警備員さんに退室を促されるまで、机にしがみついて仕事をしている。

 

それで、給料は完全歩合制だとしたら・・・

 

こんな、モーレツ社員はそうそういないはずだ。

 

でも、パチンコ屋では普通に見られる姿だ。なぜ、パチンコ屋ではモーレツ・パチンカーが普通に見られるのに、会社ではモーレツ社員を目にすることがまれなのか?

 

3 人はやりたいことは一生懸命やる

どんな人でも、自分がやりたいと思うことはとことんやるものだ。人に強制されたり、自分を叱咤激励する必要はない。

 

本屋に行くと、「こうすれば、やる気が出る!」「モチベーションアップの秘訣!」といった標題の本がたくさんある。

 

どうして、この手の本がたくさん売っているかというと、どんな本に書かれていることをやってみてもあまり効果がないからだ。だから、手を変え品を変え、次々と似たような本が出版されることになる。

 

しかし、パチンコ屋の話で分かるとおり、どんな人でも、やりたいことに対しては、黙っていても情熱を傾けるものだ。

 

もし、やる気が起きない、モチベーションが上がらないという場合は、本質的にはテクニックで解決することではない。やっていること自体に問題があるはずだ。

 

4 最後に

さて、会社という組織を運営している経営者にとって、やる気とかモチベーションは常に気にかかるテーマのはずだ。

 

「うちの社員は、やる気がない」という話を聞くことがあるが、やる気は社員の資質の問題ではない。パチンコ屋の話で分かるとおり、どんな人でも情熱を持って取り組める資質は持っている。

 

会社ではやる気のない社員でも、パチンコ屋では熱く燃える奴なのかもしれない。